2016年10月30日
750Turboのレストア日記
Bike!バイク!ばいく!!
四国の室戸岬は、以前から走ってみたかったルートです。
以前の四国行では走れなかったのが心残りでした。
室戸だけ行って帰ってきてもツマラナイので、しまなみ海道通って尾道、そして30年ぶりの広島・呉を目指します。
「インランド・シー・リゾート・フェスパ」さんは超快適な宿です。
基本公共の宿なので、過剰な高級志向には対応できませんが、なにせ環境が良くて気分が良いです。
離島なので、観光客もイマイチ宿泊には使いづらいのでしょう。人ごみとは無縁の時間を楽しめます。
行程はどうにか予定通りに進んでいるものの、今治の肉うどんは失敗しました。
意味のない虚栄心を出さず、安いかまあげうどんにしておけば良かったと後悔しています。
もちろん美味しいうどんなのは間違えないので誤解なく。
例えるなら、牛すきうどんのテイストです。
ただ、小食の私には、牛肉の存在感が重すぎたのです。
胃袋の不快感を紛らわすために、バリィさんに悪態浴びせて楽しむ孤独な俺。
次項では遂に、バリィさんの天誅が私に下るのです。
徳島からのR55は海沿いを想像をしていたが、出だしは山中の快走路だった。
途中の道端に小さな水車があった。
「四国の心の原風景」と、言ったところか。(^^)
日曜日でも交通量が少ないR55を、室戸岬を目指して走る。
10月30日午前3時30分。前夜の夕食が、まだ未消化で腹に残るような時間に、お茶だけ飲んで出発!
こんな時間に出発する理由は、午前四時までに高速道路に乗り、深夜割引をゲットするためだ。
私の素性を、「にわか成金道楽主義者」と誤解している諸兄も多いようだが、それこそ「涙ぐましい努力」で、年に一度の旅行を実現しているのです。
午前6時。予定通り給油のため、淡路SAに停車。
三木JCTから明石海峡大橋に到る道は、私だけの専用道路のようであった。
ただ、寒くてかっ飛ばすのは無理。
グローブが夏用のメッシュなので、手がかじかんでツライ。
しかし、太陽は偉大だ。
朝日を浴びての淡路鳴門道の走行は、一転して暖かな感じに。
午前9時半には、「道の駅 日和佐」に到着。
天候は好転傾向。
ここから少し走ると、いよいよR55は海岸線ルートとなる。
天候が悪いとは言え、やはり眺望は最高。
一度来た事があるので「勝手知ったる我が家の庭」状態。
到着早々に露天風呂へ飛び込みました。
200Kmほど先の給油ポイント、淡路SAまで突っ走るつもりだったが、新名神に入って信楽〜京都〜吹田と夜明け前を走り、強烈な冷え込みによる膀胱決壊回避のため、予定外に西宮名塩SAに緊急停車。
ここでは、Z1000Rを所有する男性に声をかけられ、あれこれと10分ほど話し込んだ。
吐く息が真っ白なくらい強烈な冷え込みで、ここでネックウォーマーを装着する。((((
゚Д゚))))サムゥー
これにより、寒さはかなり軽減。出発から装着していればと後悔した。
佐川町には、夕べ呑んだ酒の司牡丹酒造さんがあるので寄ってみた。
道路左側が工場で、右手奥の建物が事務所。
奥に直売所もあるが、月曜定休だったので事務所へ行き、土産の酒を購入。
田舎の歴史を感じる酒蔵ですが、大量に出荷しているようで凄く活気がある場所でした。
今年は晴天が続くタイミングを読めず、ズルズルと期を逸してしまい、気づけば気温はかなり低下してしまった。
「もう、今出なくては今年は無理だ。」と判断。
一瞬の好天予報を受け出発を決意した。
当初は10月30日〜11月2日の3泊4日の予定を立てたが、どうせ11月3日は祝日なのでこれも利用して4泊5日とした。
毎度の如く、泊まる宿には直接TELして、出発前に全ての予約を済ませた。
徳島ICを降り、日曜日の朝だからであろうが、スムーズに徳島市街地を通過。
午前8時半「道の駅 公方の郷なかがわ」にて一休み。
ここまで走れば、市街地は完全に走り抜けた感じだ。
天気予報は晴れだが、イマイチスッキリせず曇り気味。
ここからは一般国道を延々と走る。
そして午前11時過ぎ。最初の目的地、室戸岬に到着。
ここまで来ると流石に暑いくらいです。ε-(・´ω`・;)
司牡丹酒造さんの前で座り込み、このあとのルートチェックをしていると、前の店の人が声をかけてくれた。
醤油屋さんか味噌屋さんかと思っていたお店は、実は雑貨屋兼喫茶店だったようです。
「時間があるならコーヒーでも」と誘われ、丁度飲みたかったのでそのまま店内へ。
岬の突端に建つ、中岡慎太郎先生の像。
「昼食はキンメ丼を食せ」との指令が、データーレディーの373夫人より届いた。
室津港の「みやび」さんにて食べる事に。
ホントはカツオ好きなので、「たたき定食」にも食指が・・・。(-q-)
「キンメ丼」は、室戸市の町おこし事業のひとつらしく、市内の指定店舗で、それぞれオリジナルの「キンメ丼」を同一料金1,600円で設定している。
ここ「みやび」さんは、商工会議所の一階(地階)にあり、一見分かりにくい場所。
それでも県外ナンバーの車が沢山集まり、店内はほぼ満員であった。
朝からお茶一杯しか飲んでなかった事もあり、美味しくいただきました。
そのままR55を高知側へ北上して、途中「手結港臨港道路可動橋」を見学。
軽自動車のCMで紹介されており、周辺はナチュラルにブレイクしている雰囲気でした。
そこそこの見物客とアイスクリームなどを売る仮設店舗がありました。
私の街にも、昔から似たような橋があるので、イマイチこの熱狂には乗れないな。
そのままR55から県道を桂浜方面に進み、黒潮ラインを通り抜ける。
午後4時に、この日の宿「国民宿舎 土佐」さんに無事到着。
以前、四国巡りで泊まった事がある宿です。
眺望が良い露天風呂目当てで再度宿泊。
残念ながら、天候は曇っています。
本日の走行距離は、542Km。うぅ〜ん満足。
そして、夜の食事タイム。
標準コースなので内容はそれなり。
ここでも「カツオのたたき」が注文出来たが、迷った挙句に諦めた。
日曜日の夜だが宿泊客は多く、結構盛況な雰囲気であった。
この夜のお供はコレ。
司牡丹酒造の「司牡丹」。
この宿は高知の酒しか置いていません。
なかなか良い味で気に入った。
翌日の朝もスッキリ晴れない。
ただ、ここは本当に静かなので、睡眠はしっかりとれた。
国民宿舎の通路に必ず張ってある地図。
ナビがない時代は、出発直前までコレを見て頭に叩き込んでましたね。
チェックアウト時に支配人さんから、「仁淀川の沈下橋でも観ていったら」とのアドバイスをいただきました。
さて二日目。
宿を出て、高県47横浪黒潮ライン〜高県23と進み須崎方面へ。
その後R494へ入り北上。
佐川町へ入る。
店内はいろんな雑貨や服が置かれた不思議スペース。まだオープンしたばかりとか。
奥の座敷に、テーブルと椅子があり喫茶スペースになっている。
店内に蔵があり、その中にも雑貨が並べられている。
「旧家の店舗を改造した、新感覚のお店」と言ったところだろうか。
私と店主の方が話をしていると、さらに地元のお客さんが。
「仁淀川の沈下橋を観て行くつもりです」と話すと、超親切にアレコレ教えてくれる。
どうも仁淀川に沈下橋はいくつもあるようで・・・。
アドバイスを聞いているうちに刻々と時間は過ぎた。余りゆっくりしていると、このあとが大変である。
お礼もそこそこに出発!お店の名前は・・・聞き忘れました。(●゚ω゚)=O)´Д`)バカモノ!
佐川町からR33・高県18と進み、浅尾の沈下橋に到着。
このあとにも県道沿いに沈下橋が存在した。
しかしここで、はたと気づく。(゚◇゚;)
「俺は沈下橋探訪の旅をしている訳ではない。こんな事をしていたら、予定がどんどん遅れてしまう!」。
このあとR194へ入り、四国最長トンネル・寒風山トンネルを抜け愛媛県西条市へ。
そのあとR11〜R196で今治市へ入り、そこで昼食のうどんを食す予定であった。
この時点での、ナビの今治到着予定時刻が14時30分。うどん屋さんの昼の営業終了も14時30分である。
でも流石は四国の道。R194は山岳の超快走国道。
13時過ぎには、「瓶だしうどん越乃屋」さんに到着。
今治市内はナビ任せで、住所を頼りに走ったので、イマイチどういうルートを走ったのかは不明。
妙に細い道を走らされました。
「かまあげうどん」などのベーシックなメニューは凄く安い。
お店の人にオススメを聞くと、「期間限定・胡麻だれ肉ぶっかけ」がオススメとの事なのでそれを注文する。
「おでんはご自由におとりください」と案内され、「ご自由?タダなのか??」。
システムがイマイチ判らない、小食なのに無料には目がない私は、重たい肉どっさりうどんとおでんを苦しみながら完食した。
当然おでんは無料ではナイ。
うどんとおでんで胸膨れした体を揺らしながら、今治城に見参。
この時点で天気がかなり怪しくなってきた。
データーレディーから「バリィさんに会えないのか」との指令が来たが、「バリィ?なんだそりゃ??もうとにかく雨が心配なんで、宿へ急ぎます!」。
今思えば、どうもこの辺りから、この旅に不穏な気配が漂い始めたのです。
今治北ICからしまなみ海道へ入り、因島南ICで降りて土生港長崎桟橋へ。
生名フェリーに乗船して、生名島へ渡る。
対岸へ渡るだけなので3分ほどで到着。
当然車両は無緊縛。
生名島と佐島の間に掛かる「生名橋」にて。
しまなみ海道でも少し雨が当っていたが、ここではいよいよ降り出した。
しかし、ここから宿までは近いのでもう安心。
本日の走行距離211Km。
こちらの宿が、今回お世話になる弓削島の「インランド・シー・リゾート・フェスパ」さん。
旧名は「国民宿舎ゆげロッジ」ですが、5年ほど前に全面建替え新装しています。
「国民宿舎」の名は付いていませんが、今でも同じ括りに属しています。
和室をお願いしました。
平日のためか、宿泊客は私以外には数名程度。
通常一人部屋は6畳であるが、広い8畳部屋を当ててもらいました。
まだ新しい建物なので、部屋は超綺麗で快適です。
部屋のベランダからの眺めは、天気が悪く残念。
ちなみに全室オーシャンビューです。
写真には撮れませんが、ここはお風呂が最高です。
部屋数が少ないため、混雑しないのも良いですね。
部屋には生花が活けてあります。
ルームメイクをした人からのメッセージカードも添えられていました。
夕食はごく標準的な内容。
安いコースなので文句はない。
昼の牛肉うどんの存在感がまだ胃袋に残っており、正直やや食欲がない。ε-(´・`)イガオモイ
そんな胃袋の状態でも、酒は別腹。
「さてさて、何を飲もうかなぁ・・・おっ!面白そうな酒発見!」
今治市の酒「バリィさんの寝酒」を注文する。
「コレが『バリィさん』かぁ・・・アリガチでパッとせんキャラやなぁ。」「ナニナニ・・・『バリィさん今日は酔いたい気分』?・・・フッ・・俺なら『今日も酔いたい気分』だな。」
などと散々バリィさんをコケにして、弓削島の夜は更けていくのであった。
「国民宿舎 土佐」さんでの宿泊費は、酒代含めて8,600円也。