2016年3月27日
750Turboのレストア日記
甑島の島おこし?そんなの猫島にしちまえばいいんだよ
スロットル同調をして挑んだ東北行も、道中時速100Kmあたりで巡航すると燃焼がやたら不安定に。
エンジンが止まらないかとハラハラしたが、一般道での走行速度域では問題がなかったのでラッキーであった。
しかし、燃焼不良は燃費悪化として如実に現れており放置できない。
年に一度のAF373一泊ツーリングは大人しくこなし、4月からの暇な時期の修理を目指していた。
以前よりインジェクターは日産スカイラインRS(大門刑事のマシン)と同じと推測し、今回RSターボの再生品を購入して試用してみようと画策していた。
現在でもスカイラインのFJエンジンをチューンしている「GALEE SPEED」さんにアクセスすると、「現品を送ってもらえば診てあげます」との事。
基準吐出量240ccなので「スカイラインRSのターボなし(NAエンジン)と同じインジェクターです」との回答だった。
理論的かつ親切なショップさんに当り幸運であった。
ちなみにこちらでは「RAGEエンジニアリング」と云うショップも併設で、懐かしのL型エンジンを今でもガンガンやっているようです。
今は、インジェクターホルダーのリプレイス品を米国の通販サイトに見つけて注文中。
3月16日に注文して、カリフォルニア〜オハイオ〜ケンタッキと全米を疾駆しているようです。
何時になったら来るのかねぇ・・・。
部品が揃ったら、再び完全復活へ向けて作業開始!(`・ω・´)
断線部分は半田で再処理してOK。
振動で折れたのだろうから、防振対策にシリコンコーキングを増し塗りして修理完了。
コレでしばらくは使えるだろう。
インジェクターを固定している、ヘクスキャップボルトを緩める。
狭い場所なのでややイラつきますが、忍耐勝負で作業する。
東北ツーリングから帰還後、フロントタイヤもGT601へ履き替え。
これで前後とも銘柄が揃った。
久々のダンロップタイヤ。ミシュランよりはハードな印象。
実は東北行の間もエンジンが不調であった。
時速100Kあたり、エンジン回転が3500〜4000のあたりで、やたらエンジン燃焼が乱れる。
スロットルセンサーを替えてみたりしたが改善せず。
プラグを調べると、相変わらず3番シリンダーのみ真っ白に焼けている。
スロットル同調作業前から全く改善していないようだ。
((;゚Д゚))
よく見れば、インジェクションコネクターの防水ゴムブーツは破れ、結構なクタビレ加減である。
この部分から雨水が入れば、端子接触不良や最悪立ち往生の原因となる。
よく無事に走っていたものだ (*-ω-)
マズは分解して、内部基盤の考察。
インジェクターは業者さんへ調査修理に出しました。
その間に他の手当てを。
純正部品ではありませんが、コネクター用防水ブーツを調達。
TE Connectivity社製、型番880810-1です。
マズはインジェクターコネクターのロックピンを取り外す。
帰還翌週にはAF373ツーリングに参加。
長野県の諏訪湖へ。天候は雨で皆さんテンションDun↓
タイヤを替えておいてよかったぁ〜。
スロットルやサージタンクを外しての作業が本当の手順なのだろうが、不精をしてインジェクターのみ4本一括取り出しに挑戦。
そしてインジェクターが帰ってきました。
日産スカイラインRSと同じインジェクターだと睨み、修理はFJエンジンを今もイジッている千葉県の「GALE SPEED」さんに託しました。
我インジェクターノ取リ出シニ成功セリ。
電装ハネースが邪魔でしたが、ギリギリ成功。
しかし、東北の砂塵だろうか?えらく汚いなぁ・・・。
フューエルデリバリーパイプは強固な粉体塗装であるが、ハーネスとの接触箇所は擦れて地金が出てしまっている。
さすがに穴は開かないとは思うのだが・・・。
本来ならカトーさんに再塗装をお願いしたいところだが、今回は剥離箇所のみラッカー塗装で補修。
カトーさんにパーツを出すと、また一ヶ月以上かかりそうだし。
インジェクション廻りの部品。
10年前のオーバーホール時にパッキン類は全交換しているが、大して距離は走っていないのに結構ヤレてますね。
インジェクターとデリバリーパイプを繋ぐゴムホースも酷い感じ。
ゴムに触ると、ボロボロと破壊し始めます。
5個単位の部品だったので、吸気温センサーのブーツも交換。
全長が長いので、ハーネス側のテープ巻きを一部剥ぎましたが、問題なく交換。
この頃にはコネクター分解のコツを会得したため、10分もあれば交換作業が出来ました。
インジェクション自体は、1983年頃四輪車のEFI化で先陣を切っていた日産の部品と同じです。
なのでパッキン類は日産部品を流用。
この規格サイズのインジェクター車は、まだ沢山市中を走っているので、当分部品が枯渇する事はなさそうだ。
樹脂製?のインジェクターホルダー。
この部品も日産と同じようだが、何せ懐かしのL型6気筒エンジンが最終期にEFI化された時のパーツ。
日産でも供給終了だった。
問題なく使えそうだが、外観は痛みはじめている。
コイルの片側の線が、基盤面でポッキリ。
単純な故障でよかった C=(^◇^ ;。
さてさて、3月の年度末フィーバーも終了してやっと暇が出来たので、燃焼不良の原因探求を開始しよう。
各気筒の燃焼バラツキは、インジェクション不調が原因ではなかろうか?
何せ30年間ノーメンテで稼動している訳で・・・。
噴射ノズルもピカピカ。
キャップも交換されています。
エンジンの燃焼異常調査の前に、愛用しているナビの修理を。
以前からツーリング中に、画面が固まったり電源が切れてしまったりと不調だったナビ。
とうとう373ツーリング中に完全ダウン。
原因はシガープラグ型の電源装置にありそうだ。
ちょっと全長が長いですが使えるでしょう。
マズはコネクターから接触端子を引き抜くのですが、コレに大苦戦!
最初の1個目は分解に4時間以上を要しました。
ブーツをハーネスに通しますが、サイズが小さいのでかなりキツイです。
シリコンスプレーを塗りまくって作業します。
で、一応完成。
仕上げにケーブルの貫通部には、防水テープを巻きましょう。
5日ほどで仕上がってきたので、自前で再生作業をこなしているようです。
本格チューニングショップらしく、再生作業前後の試験成績書も添付されていました。
読み解いてみると・・・...(〃..)ヽ
インジェクター4本共、3〜4パーセントの吐出量回復を果たしたようです。
とっ、待てよ?という事は、3番気筒のインジェクターのみ大きく異常と言う推論はハズレ?ているのか!!(^-^;)
ストレーナーもしっかりピカピカになっています。