各パーツの接合面のパッキンカスは、スクレッパにて慎重に剥がします。
キズを付けると、オイル漏れや圧縮漏れの原因になるのでかなり気を使います。
しかし、かなり強固に張り付いたパッキンをきれいに剥がすのは、かなりの重労働です。
燃焼室のカーボンは、カーボン溶解液を塗って溶かします。
綺麗にパーツを洗浄していると、こんなのを見つけたりします。
写真中央の軸受けの左に、わずかなキズがあるのわかります?
これはカムシャフトをドライブするチェーンが接触した痕です。
もちろん、本来は接触するはずありません。
しかし、燃焼室の焼け付いたカーボンは、溶解液では溶けません。
こうなったらもう削り取るしか手はありません。
写真は折れたノコ刃にてカーボンを削り落としているところです。
下の写真、右はTERAさんのGPz750。左がわたしの750Turboの在りし日の姿・・・。いやいや、これよりも綺麗になって復活しますョ。
TERAさんのバイクを、わたしのものと勘違いしてる方がいるようなので注釈しておきマス。
南さんにお世話になってます。
Auto Factory 373
四日市市西阿倉川1660番地3
TEL・FAX 059−334−7887
いつも夕方5時から7時くらいの夕飯前に作業してますが、ここのところのパッキンはがしとカーボン掃除は予想を大きく上回る重労働。
もしこれを仕事でやるなら、かなりの高賃金でもなければやりたくないというのが正直な感想デス。
エンジンは、例のガンコートにて塗装したいけどかなり高額らしい。
これまた値段次第と言ったところでしょうか。
カムチェーンの接触痕は、このバイクの購入当初にエンジンから異音がしていて、カムチェーンテンショナーのパーツを交換したらなおったことがありました。
その原因が10年目にしてはっきり確認できた。と、言う訳です。