2020年9月27日
750Turboのレストア日記
あぁ〜またお金捨てちゃったよぉ・・・(´;ω;`)
コロナフィーバーの日々が続きますが、皆さんお元気でしょうか?
長引くコロナの影響で、今年は373さんちの一泊(呑み)ツーリングも中止。
個人的旅行も、私が向かうような田舎の宿はネット予約を中止していたり、10月いっぱい予約できなくなっていたり・・・。
これは「来るな」と言うサインなのかな・・・てな感じで。
まぁ兎に角バイクの不調を直さなくては、長距離の旅行はとても無理な現状。
タービンが原因なのか確証はないが、実走5万キロと言う数字からみて可能性は高いかなと。
いきなりバイクをバラすよりも、先にポンコツのタービンのセンターベアリング部分だけでも組み替えて使えるようにしておけば、よりスムーズに作業が進むかなと思い、今回先行してタービンをバラしてます。
以前から用意してあったリビルトキットは、シャフト直径が適合せず使用不可。
日立のHT10と言っても様々な車種に使用されていて、年代・車種で基本サイズがかなり違うみたいです。
沢山出回っているリビルトキットは、タービンシャフト径や各部が小さいです。
小型軽量な方が、回転体としては有利ですからね。
年々進化して設計変更した様子。
750turboはターボ黎明期の設計なので、何かとサイズが大きいみたい。
今のところ、無事組みあげる自信はありませんが、勉強と思いガンバリます!
750turboと同じ(確証ナシ)インジェクターの、スカイラインRS用インジェクターがオークション出品されていたので購入。
ターボ用はソコソコ人気があり、時々出品も見かけるが、NAのRS用はほとんど出てこないし人気もナイ感じ。
4月某日。「銀行に行ってくる」と告げ、コッソリ寿園CAFEさんへGO。
750turboは不調状態から手をつけていないので、自家用車で新東名をすっ飛んで行きました。
表裏シッカリプリントされており、かなり気合の入った作り込み。
ステッカーまでついて至れり尽くせりだが、750turboが静岡で誕生したかのような、行き過ぎた文言が気にならない訳ではない。
でもまぁ、憲法で保障された「表現の自由」?かな。
お店は、コロナ対応で苦労しながら営業されてるようでした。
オーナーさんと暫し歓談し、再び飛んで帰宅。
超美味しいピザは土産に持ち帰り、自宅で美味しくいただきました。
再び「GALE SPEED」さんに連絡をとり、インジェクター再生をしていただきました。
今回は数か月かかったのですが、もしかしたら千葉県なので工場が被災したのかな・・・とか思いました。
吸気側のジャーナルベアリングは、微妙に抜きにくかったので、ネジの頭で引っ掛けて、ペンチで引っ張り上げました。
ネジでハウジング部分にキズをつけないでネ!
今回もバッチリ再生!性能評価書付き。
キャップは取替、内部ストレーナーも綺麗になってました。
評価書のデーターでは、この4本のほうが、今使ってるペアより数値が揃っている感じでした。
しばらくはコレで安心・・かな。
「GALE SPEED」さんありがとうございました。
(^O^)/アリガトウ
目的はコレ。昨年開催された750turbo友の会の記念Tシャツの引き取りだ。
延々ほったらかしでイヨイヨお茶のシーズンになり、オーナさんが超多忙期に入ります。
それまでに引き取らねばと言う事で。
吸気側のハウジングにも、異物吸い込みの痕跡がついてます。
回転するタービンブレードで石が弾かれ、踊って周りに当たったのかキズまるけ。
昨年のツーリングから使いだした、厚み4ミリのモバイルバッテリーを覚えておいでだろうか?
容量の実用性には?の部分もあるが、携帯性はピカイチで微少電力モノのバックアップには打ってつけ。
シーズンオフで放置してましたが、久しぶりに充電でもしておこうと思い取り出してみると、勝手に破裂膨張しておりました。Σ(・□・;)
密林購入で、既に販売ページは消えていたが、同じ業者と思われる連絡先にメールすると、「商品は12ヶ月保証です。代わりの品物送ります。なにも心配いりません。」との返答であった。
中華モノは油断ならない。
さてさて、我750turboの不調原因は、タービンであろうか?
記録を確かめるとタービン交換をしたのは23年前で、以来5万キロ近く走ったようだ。
特に大事に扱ってきた訳ではないので、まぁそろそろタービンも痛む頃かなぁ〜とか・・・。
HT10型タービンのリビルトキットは入手してあったので、マズは放置してあった不良タービンを実験台にして、再生の練習といきませう。
ところが、このリビルトキットは結局適合しませんでした。
そのあたりのハナシも追々書いていきます。
マズはタービンのセンターハウジングを分解します。
しかし、吸気側にあるトルクスネジ3本が超固く締まっていて緩みません。
安物の棒レンチでは折れる可能性があります。
実は折ってトルクス溝に嵌って取れなくなり、死ぬほど苦労した経験アリ。コレは危険!!
T20のトルクスソケットを購入して緩めました。
最低限、TONEやKTCなどの国産有名銘柄以上ランクのソケットにしましょう。(いじり防止なしT20)
排気側のCクリップは、モノタロウで小さなクリップ外しを購入して臨んだが、これでも大きすぎて外れない。
仕方なく、クリップ外しの先を針のように削って外す事に成功。
しばし消耗部分の考察を。
スラストベアリングの受け側。
少し摩耗してるかな。まぁ、超高速で回転するシャフトを受けているのだから当然か。
吸気側のCクリップを外したら、センターのカラーと排気側のジャーナルベアリングも抜けてきました。
構造は単純なものです。
粗方汚れを削り落としたら、注ぎ足しを繰り返した秘伝の洗浄油に一晩漬けこみます。
成分は腐った灯油・ガソリン・パーツクリーナー。
かなり臭います。 ( ; >ω< )クチャイ
当然ですが、かなりの年数が経った中古品ですから、ピントルキャップのクラックなんて当たり前。
スラストベアリングのシャフトとの嵌合具合は比較的ダルな感じなので、この部分はそれほど気にする必要はない?のかな??
存在目的は、軸方向への力に対してのベアリングですからね。
このタービンの最大の問題は、吸気側タービンブレードの損傷。
前オーナーがエアフィルターを外して乗ったのか、異物を吸い込み(おそらく石かな)羽根が割れたのだ。
シリンダーも酷く段付き摩耗していたので、かなりの期間フィルター無しで乗ってた様子。
想像だにしなかったコロナフィーバーが訪れ、市中は大混乱。
個人的には騒ぎすぎと思っているが、実際に犠牲者も出ているしネットでナメたレポでもあげようものなら、恐怖に駆られた自警団みたいな群衆に総スカンくらうらしい。
まっ、ココは掲示板も無いし、そもそも閲覧人口極僅かなネットローカル線の終着駅みたいなトコなので気楽なもんだけどね。
しばらくサボっていたので、近況などでもあげて生存表明しとこうかな・・と。
ネジは折れるかとハラハラするぐらい固かったです。
どうもネジロック材が塗ってあった様子です。
コレでスラストベアリング部が外れました。
タービンシャフトの穴には、ジャーナルベアリングを止めている、小さな穴用Cクリップが嵌っています。
超小さく、そんな小さなCクリップ外しを持っていなかったので、時計ドライバーでコジて外しました。
すごい勢いで飛び出すので、何かで覆いながら外さなくてはダメです。
排気側にも同じCクリップが嵌っています。
Cクリップふたつで、ジャーナルベアリングを2個固定している訳だ。
スラストベアリングのシャフト側に嵌るピストンリング。
コレは交換したいところだが、このタービンの正味の実働時間が不明のため、もしかしたら今使っているモノより程度は良い可能性もある。
メーター読みでは2.8万キロ時に外しているが、実走距離とは思えないのも事実。
シャフトカラー自体は、硬度計算で受けのほうが摩耗するように作られているから、再使用可能?かな??
このタービンはシャフトがやや焼け気味で、キズも大きい感じ。
再使用する気は無く、屋外放置こそしなかったが特に大切に保管していた訳でもない。
そのため、ジャーナル部こそ錆びずに済んだが、スラストベアリング部のシャフトの一部が錆びてしまった。
とりあえずピカールで磨いてみた。
ジャーナル部の焼け色は綺麗に除去でき、スラストベアリング部分のシャフトの錆びも、意外と綺麗な状態となった。
無論キズは消えませんけどね。
800番の耐水ペーパーで軽く磨いて、指で触っても引っかからない程度に補修しておきました。
センターハウジングの排気側に被るヒートシールドカバーは、超硬いカーボンでコッテリ状態。
排気面のカーボン汚れは焼き固められた感じて、生半可な方法では取れないです。
使えるかなぁ〜と言うパーツの洗浄完了。
まぁ、実験なんで適当感は満点です。
組立直前にもう一度パーツクリーナーで洗浄します。
最後に排気ハウジングのお掃除。
コレが焼け・油・ドロ汚れが一番酷いパーツ。
マフラーが着く8ミリのボルト穴は、洗浄前にタップをキッチリ通しておきます。
いつも焼けついていて、緩めるのにハラハラするボルトですから。
センターハウジングに嵌合する面は、これまた超硬いカーボン汚れが固着していました。
カッターナイフを駆使して削り取りました。
丈夫な素材製なので、大胆に作業してOK。
タービンのオーバーホールは、いつかはしなくてはならない行事と考え、以前からリビルトキットを購入してありました。(左側)
しかし、購入してあったモノは、ジャーナルベアリング部のシャフト径、つまりタービンシャフトの直径が違い適合しませんでした。
慌ててネットを駆けずり回り勉強して、使えそうなモノを台湾に見つけました。(日本製なんて書いてありましたけど)
ジャーナル部のシャフト径が9ミリなんですよねぇ、750turbo用のHT10タービンは。
イギリスのサイトに出てた各社タービンホイールのサイズ表から、HT10の部分を抜粋。
「HT10-41B20」を見つけます。これが750turbo用らしい。(青ライン部分)
タービンサイズがIN30/EX50mm。ホイールボアが6.35mm。
このホイールボア6.35mmと言うのは、表では4機あります。
他のHT10は、ほぼ全てボア径5.0mm。
適合しないセットは、こちらをターゲットにしている様子です。