2017年11月29日
750Turboのレストア日記
A4コピー用紙要りませんか?
タービン用オイルポンプの漏れが酷くなってきたので整備しました。
基本的には非分解部品なので、良い子は真似しちゃダメですよ。
私個人の車を、自身の責任において改造しておりますので。
重要部のタービンに係る部分なので、最悪取り返しのつかない事態も予想されます。
以下私見ですが・・・。
このオイルポンプは、特にラインに圧力を掛けている訳ではなく、オイルパンからオイルパンへオイルを汲み出しているだけです。
極論、少々軸シールが甘くなっていたとしても、大して悪影響はないんじゃ・・・とも感じます。
ポンプが汲まなくともオーバーフロー通路がありますし。(白煙は増えそうですが)
今シーズンは乗らずに整備ばかりで終わりそう・・・・・゚・(ノД`;)・゚・。
若干内径が小さめではあったが、問題なく装着。
このまま蓋をして、作業終了でも良かったのだが・・・。
以前からの現象ではあるが、TZR純正部品を流用した自作チェーンカバーに、チェーンが振れた際接触していた。
江沼にしてチェーンが軽くなってよく振れるのか、接触音が派手に出るようになった。
伴走する373さんちのお客さんにも指摘されるようになり、仕方なく対策を実行する事に。
接触する側のステーを作り直し、チェーンとの離隔距離を伸ばします。
取付箇所の寸法を測り覚えておき、再生時も同寸法に仕上げます。
アルミ板を適当に曲げて、現状より5ミリ強長いステーを製作。
オイルの滲みが激しくなってきたタービン用オイルポンプにも対策を打つ事に。
ココで発見!
エアクリーナーとタービンを繋ぐダクト内に水が溜まっていました。
高圧洗浄で浸水したようです。これだから嫌なんだよなぁ・・・。
用意したオイルシールは3種類。
左が高油圧箇所用シール・中が弱油圧用・右は圧の掛からない箇所用で厳密にはグリスシールである。
残念ながら、オイルシールは装着されていたシールの倍近い厚みがあり、装着は不可能な様子。
カバーを開けると外周シール用のOリングがあります。
経年で潰れてパリパリカチカチ。
平パッキンのようになっていました。
全く同寸のグリスシールと比較してみると、オリジナルシールも軸を締めるスプリングが装着されておらずゴムヒダのみで、グリスシールと同様な感じである。
全くの同寸法なので、こちらを採用しよう。
ただ、このサイズに高耐久なフッ素ゴム製はなく一般NBR製(MAX120℃マデ)だ。
ポンプは非分解部品なので、近似パーツを探さなくてはならない。
内径を測るが、線径は変形しているので推測値となる。
若干細いように見えるが、古いものは潰れているので「こんなもんかな?」と言う感じのサイズを選択。
材質は220℃まで耐えるフッ素ゴム製を選択。
このポンプには、軸側にもオイルシールがあります。
この際なので、分解してそちらもチェック。
幸いタービンは無事な様子。
洗浄後スグにエンジンを回しておいたので、浸水したとしても、そのまま送り込んでタービンには残っていなかったようだ。
実際組み付けてみると、かなり広がった印象。
パッと見のカッコ良さ度はダウンだが、シカタナイ。
ポンプ周辺のシール用Oリングも汎用品で揃えてみた。
ポンプ外周パッキン用のOリングは、数サイズ購入してみて装着可能品を探った。
オイル通路用の小さいモノは、NBR製しか見つけられなかった。
砂粒など残さぬよう、灯油で洗浄してその後脱脂する。
素手で触れるぐらいに綺麗にして組み立てます。
新しいシールは、オイルを塗る前に指で思いっきり押し込み装着。
なかなか良い感触で嵌りました。
ポンプ組立時は、隈なくオイルを塗布して組み立てましょう。
無論シールパッキンのOリングにも。
オイル通路のOリングも良い感じに収まりました。
ビス類6本は、全て新品に交換しました。
ポンプを固定する6ミリボルトは今回緩める際にヒヤヒヤしたので、よりトルクが掛け易い六角頭に変更しました。
コレにて整備完了。
このタービン用オイルポンプは、実際のところサブオイルパンに溜まったオイルを吸引して汲み出しているだけのものだ。
つまりタービンの冷却・潤滑には直接関与していないと言う訳。
タービン軸がエンジンオイル液面より下にあるため、まともにオイルラインを引くとエンジン停止中にタービン軸からオイルが漏れっぱなしになります。
そのためサブオイルパンを設けて、タービン軸より低い位置の仮想オイル液面を作っている訳です。
スエズ運河を連想するような、ユニークな構造ですな。
しかし、供給側には高い位置にオイルクーラーがあったりするので、結局若干量はタービンにオイル滲入してしまい、起動時の白煙に繋がる訳です。
なるほど、フムフム・・・(´・д・`)フーン
本題へ戻ろう。
ポンプ軸用のオイルシールはオイルフローティングして?シール自体がクルクル回るような状態であった。
経年であろう。
オイルシールはカチコチ状態でした。
ポンプを外すと、エンジンオイルがダダ漏れます。
下限レベル以下となってしまうので、オイルを足すか交換しなくてはいけません。
このオイルは、もう3000キロ近く走ったので、373の大将にオネダリして500ccぐらいの半端オイルを入れて373さんへGo!だな。