2015年9月29日
750Turboのレストア日記
陸前高田の乾いた風
ほぼ二日かけて石巻から久慈市までの太平洋岸を走破しました。
現在この沿岸地区は、ほぼ全ての地域で土木復旧工事の真っ只中です。
バイクで走破すれば、砂埃で真っ白になります。
ダンプカーも単独で走っている時は、後続車が来ると道を譲ってくれる場合が多いですが、譲ってもらっても又直ぐに先行車に詰まるだけです。
道も至るところが仮設道であり、路面状況も良くありません。
海岸部を延々走るのは、現状避けたほうが懸命だと思います。
ただ、一旦山側へ道を入れば、そこは交通量の少ない至って平穏な道となっています。
次項からは東北内陸路編です。
宮古・田老と通過して一旦R455を西へ入り龍泉洞方面へ松茸探索に。
隣に楽天の球場がある「道の駅いわいずみ」で少し休憩して、午後1時ごろ龍泉洞に到着。
今回の東北行にも、もちろんナビを装着している。
ただ、広範囲の道程把握のために紙地図も購入した。
しかし国道番号などが小さいため、老眼のオッサンには読めない。
仕方なくメガネも携行することに・・・(ノω・、)
津波体験館の脇から崖側へ入ると遊具がポツンと置かれ、遠洋がかすかに見える。
夜中に一度真下からの衝撃を感じたが、震度1の地震だったようだ。
陸前高田からR45三陸自動車道で大船渡を通過し、午前10時に「道の駅さんりく」に休憩停車。
規模は極小さい道の駅だ。
陸前高田市のR45が90度曲がる交差点で給油をした。
陸前高田市中心部のR45沿いにはガソリンスタンド数件しかなく、あったであろう建物はほぼ全て撤去されている。
目立つのは山側から土砂を運ぶ巨大コンベアー群だけである。
海側には「奇跡の一本松」がある筈だが、確認することはできなかった。
今は、朝からの冷たく乾いた風が吹くだけであった。
午後4時前に無事この日の宿「国民宿舎くろさき荘」さんに到着。
本日の走行距離231Km。
今日も砂埃で真っ白になった。
R45を北進し、釜石・大槌を通過。
画像は吉里吉里海岸にて。
リアス式海岸のため道はアップダウンを繰り返す。
標高の高い場所では綺麗な海岸を撮影する事は可能だがポイントは少ない。
この日は朝から風がやや強く、雲が多くて日差しがイマイチ届かないためか寒かった。
早朝からくわ荘の周りを散歩してみた。
隣の敷地には津波体験館がある。
9月29日の朝はよく眠れたお陰で快調である。
前夜タラフク食した後は酒の勢いを借り、スーパームーンなどほったらかしてグースカ寝てしまった。
メールメイツである373婦人から「今の時期岩手県には松茸の食べ放題があるとの情報アリ」とのメールが入った。
宿の清算をフロントでしていると、パジャマ姿で館長?さんがロビーへ出てきた。
そのまま館長?さんにコーヒーをご馳走になり、ついでに松茸情報を伺ってみた。
「それはおそらく岩泉町の龍泉洞のあたりだと思いますよ。ただ食べ放題は・・・。」と教えて頂いた。
この館長さんらしきおじさんは面白い味のあるキャラの持ち主で、夕食時もココでは書けないような黒面白い話満載で歓待してくれた。
まるで漫談師のような感じの男性であった。
「今日もダンプが出ますからお気をつけて行ってください。」
最後にややブルーになる館長?さんの言葉であった。
宿泊代金酒代含めて9,342円也。
天然温泉でもないし施設はボロだが、夕朝食事はバッチリな宿だ。
良い意味で予想外に満足な宿でした。
龍泉洞までのR455沿いには、松茸の即売所はあれど食べさせてくれるような飲食店は無かった。
仕方なく土産物屋の二階の食堂で、怪しい松茸蕎麦を昼食として食べた。
(´・ω・`)
洞窟内は想像したほど寒くない。
と言うか外気とさほど変わりないようだ。
轟音をたてて水が流れています。
宿まで1時間弱だろうから時間潰しに龍泉洞へ入場。
料金は1,000円也。
淀んだ縦に深い部分もあるようです。
全コース歩いて30分ほど。汗をかきました。
龍泉洞からR455で折り返し、途中前のトラックが近道するように曲がったので一緒について走ってみた。
岩手県道44号陸中海岸シーサイドラインであった。
偶然だが、この日の宿まで一直線のコースだった。
峠を越えて島越海岸に。海側の車線には時折波が越えてきます。
島越過ぎて田野畑にて。
雲が多かった天候はほぼ回復。
宿までもう少し。
ここも古式ゆかしい国民宿舎。
部屋に風呂やトイレは無い6畳ほどの和室です
宵の口部屋から月を撮影してみる。
やっぱり上手くは撮れないな。
この宿では最安のビジネスコース宿泊だったので、夕朝食ともバイキングで質素なものであった。
「あと1,000円ほど払って上げ膳据え膳の夕食にすれば良かった」と、ちょっと後悔。
月がだめなら朝日で勝負!
と思ったら水平線は雲が多いなぁ・・・。
しかし、夜明け前の天空高くに輝くひとつの星は綺麗だった。
くろさき荘さんの近くにある展望台から北方向の海を望む。
風は強いが日差しがあるので寒くはない。
展望台には宮沢賢治の詩碑が建てられていました。
くろさき荘さんでの料金明細書は紛失してしまったため定かではないが、総額9,000円ほどだと思う。
ビジネスコースは復興作業員向けのようなので、スタンダードコースがお勧め。
ここでは割と復興作業員の宿泊が多いようでした。
くろさき荘さんを出発して一時間。
久慈市北側の久慈北IC交差点にて、私の東北太平洋岸の道程は終了した。
R45はこのまま八戸へと続くが、私は十和田湖めざしR395へ折れる。
R45は消失感漂う道であった。
現状を知っていたら走らなかったであろう。
通路はライトアップされています。
デジカメのイタズラで変な色になっていますが、実際はもう少しまともな配色です。
部屋からの眺望は良いが、大浴場棟が邪魔だなぁ・・・。
気分よさそうだが、網戸が固定で完全開放できないのは残念。
大浴場はガラス張りで良好な眺望であった。