2015年9月30日
750Turboのレストア日記
永遠に残る価値あるものは「思い出」である。
太平洋側から十和田湖を経て今度は東北山間地を南下します。
「東北山間地と言えば本格温泉」と単純にマニアックな宿を選んではみたけれど・・・。
世の中そう思うようには進まないものだ。

十和田は天候が悪く残念だったが、雨に降られた訳ではないし綺麗な田沢湖に予定外で遭遇できた。
人生良いことあれば目論見ハズレもあるさ。
台風崩れの雨雲襲来でまだまだ気の抜けない旅路は続きます。
どうか結末までご覧あれ。
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そして午後12時30分。R103発荷峠に到達。
目的地、十和田湖が姿を現した。
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十和田湖畔を歩いてみる。
雲が多く、日が出たり陰ったり。
R395をちょっと走り「道の駅おおの」にて休憩。
このあたりは山間国道で交通量は極端に少なくなった。
天気も良好で、久しぶりの快走ルートだ。
R395を走りきり一旦R4へ。
三戸町でR104へ入るが、休憩のため少し行き越して「道の駅さんのへ」で休憩。
R395は山間快走路であった。
発荷峠展望台では雲が多く、イマイチ天気は良くない。
標高が高いため気温が低く寒い。
R104を快走。交通量はほとんどゼロで我一人旅状態。
人家のある一面田んぼの穀倉地帯か、森林を切り開いた山間道である。
翌朝5時半。眺望のないユップラさんの外は一面の霧。
予報では、天候は良い筈だが・・・。
公設の駐車場に停車。料金200円。
二輪車はみんな路駐しているようだが、せっかくここまで無事来れたのでさい銭代わりに支払っておこう。
紅葉は未だこれからのようだ。
「道の駅おおの」のスノーシェッドを連想させる木製屋根が付いた通路。
いかにも豪雪地帯という感じの、太い木の柱の並びが壮観だ。
R105があまりにも快走路なので時間が余ってしまう。
天気も良いことだし途中にある田沢湖へ寄ってみた。
なになに「11ぴきのねこのまち」?
気になる文言ではあるが、意味は今でも不明である。
この時点でとうとう青森県到達。
十和田湖と言えばコレ?らしい。
高村光太郎作「乙女の像」
373婦人は写メで送ったらえらく喜んでいたが・・・。
なんかエッチだなぁ・・・。
田沢湖と言えばコレなのか?
龍になった辰子像。
十和田湖は天候がイマイチで残念。
再び発荷峠を登り今度はR103へ折れて大館市を目指す。
さらば!最果ての十和田湖!!
R103の荒涼とした森林地帯を疾走。
全く交通量が無い一人旅。
午後4時にはこの日の宿「たしろ温泉ユップラ」に到着。
日帰り温泉施設に宿泊棟をプラスした構成の宿。
エントランス脇の屋根付き二輪駐車場は、750turboの独占状態。
この日の走行距離は246Km。
部屋はそれなりに年季が入っている。
入室時すでに布団が敷いてあった。
部屋は12畳と超広く快適極まりない。
日帰り入湯客がメインなので、玄関で靴を脱ぐなどちょっと変わった所がある。
私はブーツなので玄関靴箱に収まらないし、盗難されたら一大事なので部屋へ運んで保管した。
一番安いビジネスコースであるが、夕朝食とも上げ膳据え膳で文句なし。うれしい誤算である。
配膳の大柄な女中さんが気さくに話しかけてくれるが、なにせ方言が分からない。全く分からない。
大抵どこでもそうだが「方言で分かりません」と伝えると、相手は一時的にしろ不機嫌になる。
悪意は無いんですけどね。
心配は杞憂に終わった。
午前7時半には快晴に。
大館市のR7からR105へ入り南下。
どんどん山中を進み、秋田市比立内の「道の駅あに」で一休み。
天候は相変わらず上々だ。
このあたりは山深く、ここを含め沿道に転々とゴツイ木彫りを見かける。
「マタギの里」らしく熊や猟師を模したものもあるが、スタンドにミッキーマウスらしき木彫りもみかけた。
ディズニー関係者の目に留まらない事を祈るのみだ。
名物はまたたびラーメンらしい。
食したい誘惑に駆られたが、まだ午前10時なので断念。
ユップラさんでタラフク朝食を食べたし。
R105は山岳地と山間穀倉地帯を貫く快走国道だ。
交通量がほとんどない延々の一人旅。
R105で角館市を通過し大仙市からR13へ。
「道の駅 雁の里せんなん」に午後1時に到着。
「ワンコインB級グルメ 美郷たぬ中」を食す。
和風だしの素ラーメンかな。
ユップラさんでの清算。
酒代含めて8,310円也(一人割増1,000円)。
正直風呂は予想より大したこと無かったが、部屋と食事は期待以上であった。
眺望がない街の銭湯的温泉施設ではあるが、コスパはマズマズだと思う。
日本で一番深い湖、田沢湖。
R13湯沢市を過ぎたあたりで山側へ曲がり、延々ヘンピな山中を走りこの日の宿、「泥湯温泉奥山旅館」さんに到着。
到着が午後3時過ぎといささか早かったが、天候は急速に悪化してきていた。
時代に取り残されたような超秘境地の温泉なので、当然雨を凌ぐ屋根つき駐車場などない。
「玄関前に止めておいて下さい」素っ気無い返答だった。
部屋も超古風。今となっては建設作業員のタコ部屋を連想させるような質素な部屋だ。
本日の走行距離212Km。とにかく温泉に入るとするか。
左が内湯の混浴風呂。上は男女別の露天風呂。
泥湯なので湯は白く濁ったモノホンの温泉。
湯船の底にも大量の泥が溜まっています。
趣のある温泉だが、露天風呂は温度が低いし泥手跡が壁面全面に付いていて美観が良くない。
内湯は時間帯で男性専用・女性専用・混浴と変わりややこしい。
もうひとつ外に一番新しいであろう外湯風呂があるが、もう入る気が失せてしまった。
夕食も畳の大座敷に将棋の駒の如く部屋別に膳を配置して食べると言う今時変わったスタイル。
何かと「作法」「しきたり」的なストレスを感じてリラックスしない。
旅館自体は結構有名らしく、熟年夫婦や山歩きグループで大盛況であった。
ここで満足するのは熱い「温泉愛」を持った人たちなのだろう。
私には「ターボ愛」はあれど熱烈な「温泉愛」は持ってない事を確認した次第である。
宿の口上は良いのだが・・・私には合わんな。
ただ晩飯時に飲んだ齋彌酒造の「隠し酒」の冷酒はキレキレで超旨かったぞ。