2015年7月26日
750Turboのレストア日記
鋏を逆さにして立てておくと忘れたモノが出てくるよ。
予定外のトラブルでしたが、やっと退院できました。
でも、以前から気になっていたバルブリフターの交換や、スロットル同調・タービン周りの手直しなどなど「痒い所に手がとどいた」感はあります。
プラグホールもビシッとしたし、「終わり良ければすべて良し」としましょう。
燃調は若干薄めましたが、373さんから家まで少し試乗した感じでは「やや薄過ぎたかな」と言う感じでした。
なにせ丁度灼熱シーズンなので、本格的な試験走行はもう少し涼しくなってからと言う事で。
ロックタイト フリーズ&リリーススプレーには感動しました。
急冷却して素材に隙間を作りつつ潤滑剤が入るためか、簡単にボルト類を緩める事が出来ました。
ポイントカバーも復活し、クタクタのバックミラーはバリッと新品に。
排気管周りは新装塗装し、カム周りもクリアランス調整とリフター交換で超静かに。
シフトペダルシャフトベアリングは、もともと程度が悪くなかったので大きな変化はなかったですが、安価なものなのでフレーム側に影響が及ぶ前の交換がお勧めです。
操作感・耐久性の検証はこれからですね。
振り返れば何気に大更新作業でした。
気温が低下し始めたら、今年もまた走りまくる所存であります。 (-ω-)ゝ
さて、スロットル同調をチャッチャと済ませるとしよう。
373さんの4連バキュームゲージを拝借しての作業だが、1番2番をマズ合わせてから3番4番を同期させる。
最後に2番3番を合わせると言う3ステップ作業である。
なので、バキュームゲージ自体は2個あれば事足りる訳である。
750turboはインジェクション式なので、フューエルレギュレーターへのバキュームホースは外さないほうが良いだろうから2気筒づつ行う方が良いだろう。
ガソリンは絶えず循環させなくてはならないので、適当なホースをガスラインに繋いで延長してタンクを脇に据えての調整作業である。
測定結果、やはり3番のみ5cmHgほど開いていた。予想通りであった。混合気調整は少し薄めてみた。
調整後、エンジン冷却しヘッド増し締めにて作業終了。(〃´o`)=3 フゥ
晴れて退院の日を迎える事が出来ました。
今回は全治2ヶ月の入院。
373さん、お世話になりました!!
☆感謝<(_ _)>感謝☆
左のバックミラーが、高速走行時に勝手に向きが変わってしまう。
最近特に症状が酷くなってきたので、無傷で綺麗な状態だが交換しよう。
エンジンを起動中、なにげにコンピューターユニットを見るとエラーランプが・・・。
1回点灯して3回点滅。
形状・質感は純正品と大差ない。
と言うか、純正品も大した質感ではない。
同じ距離から純正品。
一見分からないが、曲面鏡になっている。
エムゴ社のコピー品。
外したミラーは灼熱の太陽に当てて加熱して柔らかくしてから、コジッて隙間を作りミラーを外してみた。
再生修理出来るかは微妙な感じ。
適当に外したのでミラーの一部が欠けてしまったが、慎重に作業すれば綺麗に分解は出来そうだった。
1番シリンダー奥の吸気側ヘッドにセンサーは付いています。
端子を差し込むのを忘れてました。
最近物忘れが激しくて・・・。 「(゚ペ) エットォ…
帰宅後マズはポイントカバーを再生品に交換。
結局、安全性の観点からオークションで入手した純正新品部品に交換した。
ただ、コピー品は超安価で販売されているので、オーナーなら非常用に買っておいて損はないだろう。
違うのは鏡面である。
同じ距離からでも、純正品(ウエ)のほうが広範囲を映し出す。
750turboのシフトペダルは作りが凝っていて、シャフトホールにスリーブメタルが組み込まれている。
同形状の国内仕様GPZ750はメタルが省略されているようだ。
NTN社に使えそうなベアリングを見つけたので交換に挑戦。
「精密樹脂MLEベアリング・R-MLE1420」である。
英文のマニュアルを見れば、エンジン温センサー異常らしい。
エンジン温センサー、エンジン温センサーと・・・。
今回の修理で一番感動したのはコレ。
ヘンケル社の「ロックタイト フリーズ&リリース」スプレー。
排気管のスタッドや焼け付いたタービン周りのボルトが簡単に外せました。超便利!
Yahooのショッピングサイトで格安の海外コピー製品を見つけて購入してみた。
左右パッケージが違うが、同じ「エムゴ」社製。
例の如く、ソケットレンチのコマやインパクトレンチのソケットを利用して万力でメタルを押し出す。
モリブデングリスを十分塗って万力で押し込む。
最初に充分気をつけて、直角に押し込むこと。
10mmのインパクトソケットがちょうどシャフトより若干細いので、コレでベアリングを中央まで最後に押し込んで完了。
373大将は、奥さんのゼファー550の整備中。
最近、充電系やクラッチ系に続々不調が発生。
ゼファーも車齢的にはそう言う時期なのかな。
373大将の、お悩みの日々は続く。