2014年9月2日
750Turboのレストア日記
飛行機が落ちるようにバイクは倒れる。これ自然の摂理なり。
いよいよ本格的に鹿児島県を縦走。
この日の走行距離は191Kmと大した事はないが、なんとも中味の濃い一日であった。
私の不注意で750turboには可愛そうな事をしたが、まあこれも自然の法則として受け入れてもらおう。
この日はどうにか合羽を使わずに済んだが天候は下り坂に。
まだまだ、私と750turboの苦行の旅路は続くのである。
未来へ
過去へ
いよいよ桜島が眼前に。
「山頂部に掛かるものは雲かなぁ・・・噴煙かなぁ・・・。」
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前輪が僅かに滑った事自体は大した事ではなかったのだが、右ターンで右へ谷傾斜で右足を着いてしまったため右へゆっくり立ちゴケてしまった。
(;´Д⊂)
9月2日の午前5時半。「ボルベリアダグリ」さんの展望台よりまだ夜が明けぬ志布志湾を望む。
宿の入口両側はミニ朝市状態となっていた。
ココは入浴のみの地元の人も沢山やってくる。
但し、人々の会話は方言のため一語一句聞き取り不能であった。
桜島に近づくほど天気は良くなり、体感気温は急上昇。
「ヤッホー遂に来たぜ桜島!」
しかしこの後悲劇が・・・。
悩んでいても仕方ない。
「道の駅桜島」にて紙ナビを150円にて購入。
この時、道の駅で地元ライダーに声をかけられ「指宿回るなら砂蒸し風呂の山川温泉へ是非寄れ!」と、すすめられた。
うぅ〜ん・・・どうしようかなぁ・・・。
イザッ出港。さらば桜島! ( ゚д゚)ノシ
ここで学んだ事は、「火山灰に近寄るべからず。災いありて幸運なし。」
桜島撮影をしようと路肩へ入ったが、火山灰が堆積しているのが気になり「ココでの撮影は止めよう」と、踵を返して小回りターンをかけた途端前輪が「ズルッ」と・・・。
こちらは部屋のベランダより。
本日は好天予報だが、この時点で志布志は曇り空であった。
路面電車が盛んに走り、ゴチャゴチャした鹿児島市内をR225で南下。
R226へ移り指宿開聞岳方面へ走る。
画像は午後1時半に着いた「道の駅 喜入」にて。
なにせ暑い暑い(×_×;)
昼食がわりにソフトクリームを購入したが、みるみる溶けてきて難儀した。
女性客ばかりで男性はこの時点で私だけでした。
誰も居なかったので脱衣場をパチリ。
かなり年季の入った施設ですし、プライバシー対策等は結構アバウトな古風な施設でした。
宿を8時過ぎに出発。
画像はR220の古江町賀屋港付近。
目指す桜島まであと33Km。
右ウインカー破損、ポイントカバーやセンターカウル・右ミラー・マフラーサイレンサーにキズ、Fブレーキレバーは僅かに曲がったが、ハンドパワーで修復した。
すべて機能は保っており、走行に支障なかったのはラッキーであった。
と、安堵したのも束の間、重大事象発覚。
ナビの画面を割ってしまい操作不能に!
ガソリン満タン直後で、しかも傾斜谷側への倒れこみだった為に引き起こしに一苦労。
起きかけた時に肘が当たって割ってしまったようだ。
波音を聞きながらご満悦(^ω^;)
砂かけの兄ちゃんに撮影してもらいました。
料金は貸しタオル付けて1,000円ほどでした。
宿泊代金は酒代含めて10,350円。
綺麗な施設や景観環境、そして食事の内容を考えれば納得の金額だと思います。
道の駅でバイクのチェックをしていたため時間を食い、桜島展望道には向わず(もしかしたら通行止めだったかも)そのまま桜島フェリーに乗船。
無緊縛なので2輪車は側を離れられない。
鹿児島市が近づいてきます。
15分ほどの船旅気分♪
桜島は最後まで霞んでいました。
ナビを失ったため西郷先生の銅像を探すのに一苦労。
偶然見つけた大久保利通先生の銅像を撮影して、再びフェリー乗場前の交番まで走り場所を教えてもらいました。
遠目に開聞岳が見え始める頃、私の頭の中ではあの桜島で出会った彼の「山川温泉に行ってみなよ。」と言う言葉が繰り返し響いていた。
「よしっ!行ってみよう!!」
ヘンピな道をクネクネ曲がり、ナビが無いため行き過ぎたり戻ったり。
海岸へ降りる細い路地を下ったら・・・。
ややっ?奥に怪しげな狼煙を上げる建物発見!コレは運命の予感!!
建物には「山川砂むし保養施設」とあります。公営施設のようです。
ココにもありました。
低い堤防がありますが、海岸沿いの良い環境の場所です。
桜島の大将!ありがとう!!!
午後3時。開聞岳を左に見ながらR226を枕崎へ。
噴煙のようなのは雲です。
紛らわしい形の雲です。
この日の宿は枕崎市の「グリーンホテル福住」さん。
ビジネスシングルユースです。
天候は悪化してきていたので、エントランスにバイクを駐車させてもらいました。
建物・部屋はかなり年季が入っておりお世辞にも快適とは言えない。
あくまでもビジネスユース向けな施設だ。
ただ、ビジネスホテルは洗濯が出来るのがありがたい。
ここはしかも洗濯機無料でガス乾燥機が100円で使えた。
宿の海岸側に「枕崎 なぎさ温泉」がある。
こじんまりした私設天然温泉ですが、新装したばかりで設備も綺麗でここはかなり良いです。
海岸を眺めながら入る露天風呂はなかなか。
天然温泉かけ流しです。
グリーンホテルさんで割引券が貰えました。
この日の宿は「中継」目的だったので特に期待していた事はなかったのだが、食事が良くてビックリ!
宿の食事と言うよりも「家庭料理」的内容です。
豚肉などの味付けがコッテリしており、味でちょっと南国を感じました。
愛想の良い宿の女将さんと、なんだかんだと話しながらこの夜も進君の行進が始まった。
女将さんが今度、伊勢神宮と熊野那智大社に行くだのと話しを聞きながら酒が進み、そんなに酒が好きならと「カツオの内蔵の塩辛」を出してくれた。
漁師が沖で作った物だそうで、所謂「酒盗」とはまた違うのだとか。
同宿した鹿児島の工事屋さんも加わり会話は弾み、遂には「これを持って行きなさい」と女将から鰹節一袋を頂いた。
画像ではイマイチ判りづらいですが、結構大きな袋です。
「バイク旅なんで荷物が増えるのは・・・」とも言えず、ありがたく頂いた。
しかし、予想外に楽しく枕崎の夜は更けてゆくのであった。