2014年5月18日
750Turboのレストア日記
人間が医者にかかるように、バイクも走れば治療が必要だ。
しかし、お前の医療費は妙に高いぞ。
待望の暖かい季節となり、昨年より気になっていたサスペンション関係をグルッとチェックしてみた。
スイングアームシャフトのガタは、手で揺すった感じでは分解前より少なくなったように感じた。
リアサスリンクのベアリングは交換出来なかったが、ひと通り見た感じでは程度は良さそうだ。
全体的に高圧洗浄や雨中走行を極力避けてきた効果か、錆の回りもなく程度良好である。
とにかく早く乗り回したいので、「細かく突っ込んだ整備は出来なかった」と言うのが本音です。

5月の連休中は働き、連休明けたら面倒な仕事に取り憑かれてしまい結局未だ今年一度も乗車していない状態であります。
もうすぐ梅雨だと言うのに・・・(;´Д⊂)
未来へ
過去へ
既にこのバイクのアキレス腱となっているアンチダイブのシールの様子をチェック。
右側に若干サビの付着があるが、湿ってはいないのでブレーキフルドではなく外部からの水侵入であろうか。
たいした問題はなさそうだ。
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当然ですけどフォークオイルは真っ黒け。
私は人生で初めてコレを見た時、フォーク内部が異常磨耗していると思い込みました。
先ずはお馴染み外装外し。
もうすっかりお手のもの。
耐久性向上を目論み「アーマーオール」を塗りこんでみる。
でも材質的にいわゆる「ゴム」ではない様で、塗っても弾いてしまう感じでした。
まぁ部品番号変更を受けているので、品質向上している事に期待しよう。
フォークのトップキャップはクランプから外す前に緩めておいた方が得策です。
自分で整備する人ならご存知でしょうけど。
フロントフォークのアッパーカウルに隠れる部分は、サビの侵攻が始まっている。
手が入りにくいところなので仕方ない。
もう供給終了部品なので、いずれは再メッキしなくてはならない。
スピードメーターケーブルの錆がかなり酷い状態でした。
交換も考えましたが、特に走行性能に関する部分ではないので洗い油洗浄して再注油して使用します。
今までのJ−TEC製(左)と今回戻すサンテカ製(右)バーナー。
輝点の位置が僅かに違うような・・・。
配光に影響在るのだろうか?
毎度ピントがボケていてスイマセン。
フォークシール部は幸いにもほとんど錆びもなく、オイルの滲みも全くない。
部品は用意していたが、程度は良いのでこのままGo!
フロントフォークのダストシールは耐久性がすこぶる悪く、オーバーホール後1年ほどでクラックが入ってしまっていた。
点灯チェクはOK。
夜にならなければ判らないが、配光特性はあまり変わらないような感じも・・・。
レイブリック製ランプユニットの問題かなぁ・・・。
サスペンション下端のベアリングシャフトも同様にグリスアップ。
アタリは出ていますが、特に大きなキズや錆もなく程度は良いです。
その他のリンク部のベアリングも一式購入したが、センタースタンドを立てた状態ではリンクボルトを緩める事は出来ない。
この部分は一旦このままにしておきます。
リンクすべての部分をトルクレンチで締め上げてサスペンションチェックは終了です。
当然右側もシングル球仕様に戻した。
ホットメルトでの補強は効果があり、ネジをしっかり締めても問題ない。
傷みかけていた左ウインカーをこの際なので交換した。
今回車幅灯なしの純正仕様に戻した。
ゴチャゴチャ必要のない加工をして貴重な部品を傷めるのがバカらしく思えてきたのだ。
昨年の四国行の高速道上で力行加速した際、今までに感じた事がない激しい車体のフレが出た。
てっきり車体周りの部品が脱落したと思い、「あぁ〜このまま転倒だぁ〜(T T)」と覚悟したほど。
長い時間(と言ってもまぁ5秒もないでしょうか)フレ続けた後、幸いにも減速と共に安定を取り戻し事なきを得た。

その後、車体周りを点検したが、特に脱落や緩んだ部品はない。
まだオーバーホール後1万キロ超の走行距離ですが、フロントサスの動きが悪くなってきているようだ。
10年経ったし、ここらで重い腰を上げて一通りサスペンションチェックをしてみるか。
てか、それをしなければオッカナくてとてもじゃないがフル加速などする気になれない。
フォークトップのハンドルポストを固定しているプラグボルトを回す巨大六角棒レンチは、事実上この為だけの専用工具です。
他の用途で使用した事がない。
373さんでフォークオイルを購入。
スズキの純正10番。
何処のメーカーでもフツーのものなら大差ないです。
スイングアームのベアリング打ち抜き・打ち込みは専用工具とテクが必要なので373さんにお願いしました。
組み付け用に「耐水性が良いシャシーグリス」を分けてもらい、塗布して組み立て。
シャフトは左右反転させて組みました。
今までよりはガタが少なくなるかなぁ・・・。
やれやれ、どうにか組みあがりました。
とにかく試運転だな。
バイク旅行のスナップ写真は、携帯電話のカメラで済ませてきた。
身軽が身上のバイク旅に、ワザワザ重いデジカメなど持って行く気になれなかったのだ。
ただ、旅行も数泊の長丁場となれば携帯メモリーが一杯になったり、動作が重くなったりと問題が出てきた。
他人に披露しても、「もっと良いカメラで撮ってこい!」と指摘される始末。
仕方ないのでネットで「小型・軽量」をキーワードに捜し、この消費税増税後の消費拡大に貢献する事にした。
ニコン社製「CoolPix S02」と言うコンパクトカメラである。
重量感はやや残るが、「エスカレータ盗撮族御用達」の称号は伊達ではない。
非常に小さくタッチパネル操作式で使いやすい。
これからはコレに活躍してもらいます。
750turboはエアー連結穴があるのでテープで塞ぎ、目的のオイル液面の位置にも大まかな目安としてテープを巻いておきます。
オイルの液面は、針金で即席レベルゲージを作ります。
目的の寸法の位置にキズを付けておけばOK。
今回は内部洗浄はせず、出来る限り排出してそのまま注入して終えました。
組み立ての主な部分はトルクレンチにて締め付け。
六角棒のソケットが無いところは長ナットにてインチキソケットに。
フロントホイルベアリングも異常なし。
まだまだ綺麗なものです。
フロント周りを組み上げたら、今度はリアサス周りのチェック。
スイングアーム軸に若干ガタがある様な無い様な・・・。
あっても1ミリ以内かなぁ・・・。
スイングアームーシャフトのチェーン側半面には、若干キツイアタリ跡がありました。
この磨耗が原因なのだろうか?
もう片側はシャフト180度半面側に極僅かなアタリが在る程度です。
シャフト部のベアリングは、純正部品がKOYO社製ベアリング指定であるが、今回は市販のNTN社製HMK2530を用意した。
カタログスペックでは耐静加重性がやや上回るが、基本同一性能品です。
サスペンションリンクもチェック。
まだ供給されているけど高価なダストシールは交換。
ピロベアリングはフルオーバーホールより前に交換していますが、程度はすこぶる良好なようです。
清掃してグリスを塗りOK。
ピロベアリング部のスイングアーム取り付け箇所は、ボルトの締め付けで幅が狭まっているため、そのままではなかなか組めません。
ブラケット内側の幅の薄い方をハンマーで極僅か叩き、幅を広げたほうが得策です。
これはKR250も同じでした。
アッパーカウルを外したついでに、不満だったHIDバーナーをサンテカ4300Kに戻します。
コネクターはJ−TEC社と同形状品をオークションで調達し交換。
Hi/Lo切換ユニットは未改造のサンテカ製に戻します。
基本同形状の部品を交換するだけ。
バラストユニットは小型なJ−TEC製のままです。