2011年5月31日
750Turboのレストア日記
愛知県の750turboオーナーからメールをいただきました。
電装系のトラブルでお困りの様子。話を伺ううちに私も心配になり・・・(((( ;゚ω゚)))
今回は盛りだくさん。最後まで読んで頂きありがとうございました。
燃料ポンプ探しは苦労しました。日産スカイラインRS用なんかにも同形状品があったようですが、今の日本車はほぼ全てがインタンク式のポンプ。
国産四輪車の純正パーツは現在ほぼ全てがインタンク仕様で、外観パーツに樹脂が使われているようです。
そんな時スバルのリアエンジン系車両が未だにラインポンプとの情報入手。
それまでは外国製4輪・2輪用にほぼ同形状のポンプもみつけましたが、オークションに出ているのはみんな中古だし、価格はやたら高いしで・・・。
結局またお得意十八番、一か八かの勝負に出ました。
以前の私なら日立ユニシアオートモティブさんやJECSさんに電話していた事でしょう。私も歳をとりました。
まだテスト走行はしていませんが、問題なくエンジンは起動しました。
やはり「正義は勝つ」という事でしょう。 (ーωー)yー〜〜
危険な燃料系ですのでくれぐれも良い子はマネしちゃだめだよ!
未来へ
過去へ
マズはレギュレーター交換から。
取り付け位置の変更やステー形状の加工などをしようかとも考えていましたが、せっかくのメッキがダメになるのも勿体無いので以前と同様に交換取り付けしました。
ガソリン耐性のある鼻と手があれば誰でも出来る作業です。
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この辺の加工は本職(なのか?)なので10分とかからずチョチョイノチョイ♪
スバルの部品のほうが電線が僅かに長く、加工をしても短くならないという心憎い部品構成になっています。
後悔先にたたず。(いい言葉だ・・)
泣く前に現ナマ投入じゃ!
スバルサンバーS/C用燃料ポンプ。
私の情報網を駆使して探し出しました。
750turbo用のポンプとそっくり形状。
しかし、ポンプには当然吐出量というスペック差がある。
果たして使えるのだろうか・・・。
マジックペンで印を付けて量を記録。
無負荷での量ですので正確性は?ですけどね。
まあ目安という事で・・・。
レギュレーターのみ交換して音を聞くと「少し静かになったかなぁ〜」と言う感じもしましたが、相変わらずウシは吠えています。
燃料ポンプの交換は比較的ラクです。
バッテリーやリレーボックスさえ外せばネジ一本で取り外せます。
ポンプを車両から下ろす前に検証実験。
ポンプの吐出量をチェック。
キーをひねってポンプがデモ運転をしますが、それを2回させ、ペットボトルへガソリンを汲みます。
燃料ポンプが回ると「モォォ〜♪」と言うウシの鳴くような音。
以前はこんな大きな音では無かったような・・・。
レギュレーターもだいぶ年季モノのようなので、知人の自動車屋さんに新品部品を入手していただきました。
平成元年式フェアレディーZ(Z32タイプらしい?)用純正部品。
メーカー欠品バックオーダー受注にされましたがスグ出てきました。
こんな原始的形状の部品はそろそろ入手不可になりそうな感じも・・・・。
高額な燃料ポンプですから使えないのでは話になりません。
マズはよく見て検証しましょう。
型式表示の方法はスバル部品も750turboの部品も同じようです。
一番上に純正品番。二段目が製造メーカー型番でしょうか。
「A40」と「A42」と言う違いが気になりますが・・・。下段は製番でしょうか。
スバル部品の製造メーカーは「日立ユニシアオートモティブ」。750turboは「ジェクス」です。
鰍iECSは現在日立ユニシアオートモティブ鰍フグループ会社です。
つまり、この二つの部品は同じ製造メーカー品と判断してOKでしょう。
ポンプ本体の刻印を比べてみると・・・。
750turbo部品が「A42-612534」。
スバル部品は「A42-R22R87」。
うぅ〜ん。似ている・・・。
配線コネクターは古いものは端子を解体。
新しいポンプのサンバー用の樹脂製コネクターはニッパで破壊し端子をチョン切りました。
エーモンの汎用端子で再生します。
全て元通りに組み立ててポンプ交換終了。同形状なのでポンッ!です。
フィルター以降のポンプ廻りの燃料配管は、インジェクターまでフィルターがありませんから絶対にホコリや金属カスが入らないようにしなくてはいけません。結構気を使います。
交換後のポンプの音は明らかに小さくなりました。
交換前が「ジャー」なら「チー」という感じかな。
ウシのほうはまだタンクの中に住みついているようですが、だいぶ大人しくなったようです。
古いポンプはお疲れさま。
アッパーカウルを何回も脱着していたら、樹脂製のカウルナットが割れました。だから嫌なんだよなぁ〜。
この際一台分注文しようと思い、373さんに注文してもらったら厚みの厚いモノは欠品。
仕方ありません。「瞬間接着剤ゼリー状」を使い製作しました。
マズはネジを通しておいて接着。
タンクキャップのガソリン漏れは完治したようです。
半日ほど走っても全く漏れず、停車中も漏れてません。
原因はバルブだったようです。
バルブ変えてからタンクが「クゥ〜ン」と鳴くようになりました。
そういえば最近聞かなかった音です。
厚みの薄いものに折れたナットを接着して固めた後、目的の長さに手鋸でカット。
無事一件落着。
そんでもって再び吐出量チェックをしてみれば、なんと僅かに多いぞ!この程度なら誤差なのか?
だが、ポンプをONしたときの吐出の勢いが明らかに違う。
「うわっ!」と思わず心で叫びましたから。