2003年6月16日
750Turboのレストア日記

 南さん、車検お願いしますよ。
Auto Factory 373
四日市市西阿倉川1660番地3
TEL・FAX 059−334−7887

今回はいよいよ待望の完成編です。(車検はマダデス)

遂にほぼ完成しました。
リアブレーキが故障してますが「車検に通せるだけの制動力はあるよ。」とのことなのでこの状態で車検通します。
タービンに侵入したオイルのおかげで、エンジンかけたら排気口からは2ストのように生オイルと煙が出てきました。
完全には取れないんです。
まあ、走り出せば構造上少なからずタービンからオイルは漏れますから・・・。まっ、いいか。
カーボンタイプのサイレンサーのほうが音量的に有利なようですので、このまま車検に出します。
車検から上がってきたらいよいよ試乗です。
しばらくは煙吐きながら「かちかち山の狸」状態の試運転になりそうです。

未来へ
過去へ

1ヶ月かかったマフラー制作より帰ってきました。
Tigcraftさんにて制作してもらったフルオーダー品です。
タービン排気取り出し直後で1ヶ所。その後の中間パイプがサイレンサーまで伸びてもう一回継ないだ3ピース構成です。
これなら転倒しても、一番高価な(?)タービン取り出し部を破損せずに修復できて便利かな?
南さんに提供してもらったサイレンサーは「このクラスの車体には少し小さかったかな・・・。」て、印象でしょうか。
今は「デカイ」のがハヤリだから余計にそう感じるのでしょう。
スリムな750turboには、決して悪くないとは思いますが。

排気音チェックの前にしておかなくてはならない事が・・・。
タービンの中に充満したオイルを掃除しておかなくては。
今さらタービン外す気力は残ってませんので、エアーで吹き飛ばして「できる限り」の掃除しました。
しかしタービンの形状の関係もあって、なかなかオイルは抜けてくれません。
エアーで吹き返ってきたオイルを浴びながらの作業。
「こんな事ならオイルは最後に入れればよかったなぁ〜〜・・・トホホ。」泣きを入れながらの作業となりました。
オーナーの皆さんもお気をつけください。

ガソリンコックパッキンはZ1300の物らしいのですが、当方Z1300パーツリストなど持っておりません。
「面倒なのでそのまま古いパーツで再組しとこう。」なんて済ましてたらテキメンでした。漏れてきたんですガソリンがそこから。
う〜んマイッタ。どなたかこの部分(Oリング)のパーツナンバー分かりませんか?
注文できず困ってます。多分Z1300のDFIモデルと一緒だろうと思われます。

新品バッテリーを取り付けガソリン入れて、めでたくエンジン始動させました。
排気音のほうは、特に変わった音質という訳ではありませんがいい音してます。
10分ほどの空ぶかしだけでタービン排気フランジ部から黄金色に焼け始めました。
「さすがターボ」ですが、こりゃすぐに真っ黒になっちゃうでしょうね。
管径・ラインともノーマルから大きく変化させてないので、要求燃調はたいして変わらないだろうと予想してましたが、始動してみるとスロットルレスポンスが悪く、アフターファイヤーも激しく起こす状態。
「それでは」と、スロットルポジションセンサーを調整し始めると、大きく濃い側へ位置変化させてベストアイドルになりました。
この部分は「カワサキ純正チェッカー」なるものが無いと調整できないと思ってる方も多いようですが、私はアイドリングチョイ上ぐらいの回転数に固定しておいて、センサーを微妙に動かしてセッティングしてます。
最高回転になる所で固定して後は乗りながら、スロットルのレスポンス・走り出しの力感が一番いいところ探してます。
ちなみにこの部分で調整できるのはアイドリングから、吹かし始めの初期のみです。
全開域なんかは調整できません。
この部分はある程度の知識・経験・技量が無いとすぐに始動不能やエンジンブローの原因になりますから、自信の無い方はチェッカー使ってね。私のマネしてエンジン壊さないようご注意を。ターボエンジンの誤燃調は怖いですよ。

リアサスのリザーブタンクをサポートする金具もTigcraftさんに作っていただきました。
ちょっと「ムリムリねじ込んだ」感での依頼でしたが、アルミ製の立派な金具になりました。
バンドはステンバンドにするつもりですが、画像ではまだナイロンバンドにての仮止めになってます。

しばしのエンジン試運転でガンコート塗装したタコ足の塗装表面に変化が・・・。
早くも「ガンコート敗北宣言」でしょうか?
熱的に苦しい箇所なのは確かです。

排気フランジ止める4本のヘクスボルトは高熱のため焼け付き、取り外すたびに「度胸試し」させられます。
今回、取り付け時には銅グリス塗って取り付けました。
あまり効果は期待できませんが・・・。

サイレンサーのサポートは、アルミにて金具を作ってもらってます。

サイレンサーの口径が大きいので、接続寸前の部分にてパイプ径を広げて接続。
「サイレンサー在りき」にての製作ですからしかたない工作です。
しかし、うまく形状処理されてます。

アンダーカウルの樹脂部分は新品パーツにしました。
ルーバー部分は紛体塗装処理しましたが、少しツヤを出しすぎましたかね。
つや消し処理のほうが、違和感なかったかも。

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